PVMAは産業用低圧太陽光発電所に特化したO&M事業者です。
ただ、最初から産業用低圧発電所に特化したわけではありませんでした。
最初は太陽光発電全体を対象とした一般的なメンテナンス事業者でしたが、ある出来事をきっかけに産業用低圧発電所を中心とすることに決めたのです。

産業用低圧太陽光発電所に特化した理由

―ただの「メンテナンス業者」ではなく、「あなたの伴走者」であるために―

PVMAは現在、産業用低圧太陽光発電所に特化したO&M(運用・保守)事業者として、多くの発電所オーナー様とご縁をいただいています。しかし、最初からこの分野に絞っていたわけではありません。

創業当初は、太陽光発電全体を対象にした、いわば「よくある」メンテナンス事業者でした。そんな私たちが、産業用低圧に特化しようと決意する大きな転機があったのです。


すべては1枚のパネルの「ひび割れ」から始まりました。

ある日、定期点検の際、お客様の発電所に設置されたパネルにホットスポットが発生しているのを発見しました。既にセルの発熱によりガラス全面にひびが入り、発電不良を引き起こしていたのです。
品番からC社製と分かったため、メーカーに問い合わせたところ、驚くべき回答が返ってきました。

「そのパネルは正規ルートではなく並行輸入品で、保証対象外です。」

お客様にその旨を確認すると、「販売業者からは15年保証があると聞いていた」とのこと。そこで当社から販売業者に写真等の資料を添えて連絡しましたが、のらりくらりとごまかされ、真摯な対応はまったく期待できませんでした。

 これ以上放置することは売電ロスにつながり、何よりも発火の危険もあるので、やむなく当社でパネルを交換し、販売業者に対して法的措置を取りました。

ホットスポット割れ


そして発覚したのは、想像以上に深刻な「闇」でした。

裁判準備の中で、販売業者のずさんな実態が次々と判明します。
・発電所用地の分筆がされていない
・お客様名義の所有権移転登記が未了
・さらにはその土地には国税滞納による差し押さえがかかり、
 まもなく競売にかけられる状況にあったのです。

私は元々企業の法務部門に長年携わっていたこともあり、冷静に対応を進めていましたが、お客様にとっては何が何だか分からず、茫然自失の状態でした。

「このままでは、せっかく手に入れた発電所がすべて無に帰してしまう…」

そう思い、お客様に現実を丁寧に説明したところ、
「もう手放したい…」という、気落ちしたお声が返ってきました。


それでも、未来はゼロではないと伝えたかった。

私はこう提案しました。

「この土地は第三者の占有もあり、競売で他人が買う可能性は低い。5人で共有名義で競落すれば、一人当たり10万円程度で取得できる見込みがあります。そしてFIT終了後も、民間同士の売電契約は可能です。設備を新しくし、発電量を2倍にできれば、収入は維持できます」

結果として、お客様たちは弁護士を通じて協議し、5人で競売に参加。わずか10万円程度で土地の所有権を取り戻すことができたのです。


なぜ、私たちは「低圧」にこだわるのか?

こうした事例は、決して一件だけではありません。
2012年から2018年にかけてのFITブームに乗じて、
・登記がされていない
・保証が嘘だった
・雑草だらけの放置状態
・月1万円のメンテ費を取るだけで何もしない事業者
――そんな「被害者」が全国に数多く存在しています。

特に電気主任技術者の選任義務がない低圧発電所では、知識も支援もなく、孤立無援の状態で放置されがちです。
私たちはそこに手を差し伸べたいと思いました。


私たちは、ただのメンテナンス業者ではありません。

不具合を見つけ、修理するだけの「業者」ではなく、
ともに悩み、支え合い、道を切り拓く『伴走者』でありたいと考えています。

だからこそ、
・登記状況の確認
・販売業者への対応支援
・競売物件の取得サポート
・FIT後の売電戦略の提案
など、メンテナンスの枠を超えた支援体制を整えました。

現在、当社がサポートさせていただいている発電所は257件を超えています。成功事例を共有し、グループとして発注することで、コスト削減とサービスの質の両立も実現しています。


最後に――

私たちは、これからも騙されたオーナーの方を救いたい。
そして、あなたの発電所を守る、信頼できるパートナーであり続けたい

もし今、不安や不満を抱えておられるのであれば、
どうか一度、ご相談ください。

あなたもこの「仲間」に加わっていただけたら、
これほど嬉しいことはありません。